たかしまてつを

国道１号線沿いに建つ、理想的な古民家にひと目惚れ。妻の文さんと東京小平市から移住を決めた。住みながら自分たちで物件を改装し、念願だったギャラリー＆カフェ『At GALLERY N’CAFE』をオープン。東京からやってきて以来、大磯のとりこです。大磯に引っ越したばかりの頃、大磯最高、大磯大好きと何度も口にしていたら、大磯に住む昔からの友人に『大好き大好きって、言いすぎ！』と笑われました。

町内会、青年部、大磯町商工会、消防団などにも所属させてもらってます。気づけば、町中に知り合いだらけ。祭の提灯や、地域活動NPOのＴシャツイラスト依頼やパッケージデザインの仕事を頼まれたり、大磯町の広報誌を任されたりと、有り難いことに暮らしと仕事が結びつくようになってきました。地域の方々に多くを教え頂きながら大磯生活を楽しんでいます。暮らす、ということを見つめると、人との関わりだと思うんです。僕は50歳。世間では年配と言われることもありますが、大磯では、ひよっこ扱い。僕よりも、ずっと年上で元気な人達がいる。その姿を見ていると、自分の未来がものすごく明るいものに思てきます。

大磯港で定置網の手伝いなどを通して魚をおろせるようになりました。まさか漁師さんを手伝う日がやって来るとは、思いもよらなかった。人生って、おもしろい。僕はお湯を沸かすことも面倒くさがっていた人間なんです。ホットコーヒーを飲むなら、水を飲もう。それぐらいの人間でした。それなのに、大磯に来て、魚をおろせるようになったのは、ものすごい進化です。また潮風の効果なのか気持ち良く暮らせているおかげなのか、ぼくは移住してから現在まで一度も風邪をひいたことがありません。海から吹く風は気持ち良く、散歩に適した場所もたくさんあります。