庄子 詩子

大磯から夫の転勤で川崎市での社宅住まい。当時は5歳と1歳の子育てに奔走、マンション暮らしの窮屈さや待機児童問題に悩んでいました。休みの日に趣味のサーフィンを楽しむため、度々大磯を訪れる中で、大磯ののんびりとした空気感が心地よく、長男の小学校入学を機に移住。

越してきてすぐに鍋パーティーに誘ってくれる同年代のご近所さんや、我が子や我が孫のように接してくれる商店のご夫妻に、実家が遠く頼る人が居なかった我が家は、どれだけ助けられたかわからないくらい、とても住みやすい町でした。
人と人との距離が近くて、ご近所の顔がわかるお付合いができる。海と山が近く自然が豊かなので、休日はどこかへ出かけなくてもリフレッシュする事ができます。歴史と伝統がある町なのに他所から来た人にもとても親切に教えて下さり、受け入れて頂ける、そんな大磯が今では大好きです。

私はそれまで専業主婦で、商売も未経験でしたが、農家の納屋から僅かに発見された原種から、奇跡的に現代へと受け継がれた北海道の希少種”黒千石大豆”に出会い、多くの方々に支えられて小さな豆屋をはじめることができました。
湘南発祥の地と言われる大磯と北海道の架け橋になるようなお店に育てていきたいと思います。